答えを聞きに行った20年――村上龍、『カンブリア宮殿』と最後の「死&生」(連載「希望を探した作家」第3回)
2026年3月26日、テレビ東京『カンブリア宮殿』の最後の出演で、村上龍は「編集後記」に直筆で「死&生」と書いた。『希望の国のエクソダス』で「希望だけがない」国を描いた作家は、21世紀に入ると職業の図鑑をつくり、20年に…
「希望だけがない」国を書く――村上龍、『コインロッカー・ベイビーズ』から『希望の国のエクソダス』まで(連載「希望を探した作家」第2回)
1980年、28歳の村上龍は、長編『コインロッカー・ベイビーズ』を出した。その20年後には、いまも公式の紹介文に「この国には何でもある。だが、希望だけがない。」と掲げられる長編を世に送ることになる。日本が好景気を迎え、や…
基地の街から芥川賞へ――村上龍、『限りなく透明に近いブルー』まで(連載「希望を探した作家」第1回)
2026年10月23日、幻冬舎は、作家の村上龍が10月17日に74歳で亡くなったと発表した。『限りなく透明に近いブルー』で芥川賞を受けた小説家であり、テレビ東京の『カンブリア宮殿』で20年にわたって経営者の話を聞いた人で…
93歳の「終わりのない旅」――渡辺貞夫、75周年の年に(連載「一心不乱の75年」第3回)
全米のジャズ・チャートに名前を載せた「世界のナベサダ」は、そこで旅を終えなかった。ブラジルで録音し、ネルソン・マンデラの歓迎集会で吹き、世界の子どもたちと同じ舞台に立った。そして2026年、93歳で文化功労者に選ばれる。…
ボストンからの帰り道――渡辺貞夫、「世界のナベサダ」になるまで(連載「一心不乱の75年」第2回)
1962年、日本の人気投票で1位になったばかりのアルトサックス奏者が、ボストンで学生になった。3年後に帰国した渡辺貞夫は、学んだ理論を日本の奏者に教え、ボサノヴァでブームを起こし、ブラジルへ、ケニアへと出かけていく。前回…
焼け跡で聴いた明るい音――渡辺貞夫、93歳の文化功労者(連載「一心不乱の75年」第1回)
2026年10月23日、政府は今年度の文化功労者を発表し、その中にジャズのサックス奏者、93歳の渡辺貞夫の名前があった。今年の顕彰者でいちばんの年長であり、文化勲章を含めても、ジャズのサックス奏者が選ばれたのは初めてであ…
「黙ってやめるのもひきょうなので」──伊東四朗が自分で決めた幕引き
連載「観させていただき、聴かせていただきます」全3回 第1回|第2回|第3回(この記事) 2026年10月1日、伊東四朗は、90歳の誕生日にあたる2027年6月15日をもって芸能界を引退すると発表した。文化放送の『伊東四…
「電線音頭をやった人が不思議でしたね」──伊東四朗が『おしん』の父になるまで
連載「観させていただき、聴かせていただきます」全3回 第1回|第2回(この記事)|第3回 2026年10月1日、伊東四朗は、90歳の誕生日にあたる2027年6月15日をもって芸能界を引退すると発表した。文化放送の『伊東四…
「すべてに落っこちて」──面接全敗の青年が、ベンジャミン伊東になるまで
連載「観させていただき、聴かせていただきます」全3回 第1回(この記事)|第2回|第3回 2026年10月1日、伊東四朗は、90歳の誕生日にあたる2027年6月15日をもって芸能界を引退すると発表した。文化放送の『伊東四…
「夜になったら眠るンです」
電気のない家で五郎が答えた一行と、『北の国から』の45年 連載「追悼・倉本聰」全3回 第1回|第2回|第3回(この記事) 2026年8月9日、北海道富良野市の富良野演劇工場で「北の国からスペシャルコンサート」が開かれた。…