otonanoラジオ 2026年9月21日放送回
番組概要
この番組では、いま、会って話を聞いてみたいミュージシャンをゲストに迎えたり、いま、紹介したい、ちょっと昔の音楽をかけたりしながら、DJ萩原健太が、リスナーとしてこれまでどのように音楽を聴いてきたのか?感じてきたのか?そんなリスナー目線で、音楽に隠されたストーリーに迫っていく番組です。(引用:radiko)

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otonanoラジオ 2026年9月21日放送回の要約
■ この回の聴きどころ
- ビートルズでは「3番目のソングライター」だったジョージ・ハリスンさんが、解散後にいきなり3枚組で全米1位をとれたわけ
- ジョン・レノンさんの死を受けて、リンゴ・スターさんのための曲を書き直した「All Those Years Ago」
- ジェフ・リンさんと組んだ復活作『Cloud Nine』から、ボブ・ディランさんらとの覆面バンド、トラヴェリング・ウィルベリーズへ
■ 番組の基本情報
・放送:FMヨコハマ 月曜 深夜0:00〜
・出演:萩原健太
・聴き逃し配信:radikoのタイムフリーで9月28日まで(エリアフリーはプレミアム会員)
(目次)
■ 内容のまとめ
オープニング:カタログ全13タイトルの再発を記念した、ジョージ・ハリスン特集
今週は特集で、ジョージ・ハリスンさんを取り上げました。ビートルズの来日公演から60周年、ジョージさんがエリック・クラプトンさんとともに行ったソロの来日公演から35周年になるのを記念して、トラヴェリング・ウィルベリーズを含むカタログ全13タイトルが、来月、最新のリマスターで再発されるそうです。それに合わせて、ジョージさんのソロ作品を振り返ります。
「3番目のソングライター」:ストックをためこんでいたジョージさんと『All Things Must Pass』
ジョージさんは、ビートルズの中で長いあいだ3番目のソングライターのように言われてきました。萩原さんは、今は伝わらないかもしれないと前置きしつつ、昔ふうのたとえを持ち出します。
「昔っぽく言えばですね、『巨人でなければ4番なのにね』っていうね、やつですよ。」(萩原さん)
ジョン・レノンさんとポール・マッカートニーさんという大きな看板の影で、アルバムに1〜2曲入れてもらうのがジョージさんの定位置でした。だからこそ、ビートルズが終わったときにいちばん曲をためこんでいたのがジョージさんで、1970年の解散後初のアルバム『All Things Must Pass』はいきなりLP3枚組。それが全米1位になり、ソロ活動が始まりました。
このアルバムと「My Sweet Lord」はみんな聴きこんでいるはずなので、今回はあえて流さず、その次の作品からスタートしました。
「Give Me Love」:祈りのように響く全米1位の名曲
1曲目は、1973年のアルバム『Living in the Material World』から。「My Sweet Lord」と同じく、全米1位になった名曲です。
♪ Give Me Love (Give Me Peace on Earth)/George Harrison
萩原さんは、祈りのような曲だと話しました。歌詞も神様への呼びかけになっていて、ジョージさんのスライドギターまでお祈りのように聞こえる、神々しい感じがするそうです。
ダーク・ホース時代:喉を痛めた北米ツアーと、ロニー・ウッドさんとの「Far East Man」
続いては、ジョージさんが自分のレーベル「ダーク・ホース・レコード」を作ったころの曲です。1974年の暮れ、ジョージさんは元ビートルズのメンバーとして初めての北米ツアーに出ますが、ツアー前から喉を痛めて声が出ない状態でした。今その音源を聴くと、しゃがれた声のやさぐれた感じがかっこいいものの、当時はメディアからさんざんな言われ方をしたそうです。
私生活でも、当時の妻パティさんとの関係が終わりに近づいていた、ややこしい時期でした。そんなころに作られたアルバム『Dark Horse』から、ロニー・ウッドさんとの共作曲を流しました。ロニーさんのソロアルバムにも入っている、萩原さんいわく超名曲です。
♪ Far East Man/George Harrison
穏やかな70年代後半:庭いじり、F1、そして映画会社ハンドメイド・フィルムズ
1970年代後半のジョージさんは、少し音楽から距離を置いていたそうです。庭いじりをしたり、F1レースを見に行ったり。さらに、モンティ・パイソンのメンバーが企画した映画『ライフ・オブ・ブライアン』が資金難で止まりかけたときには、その映画を見たいという理由だけで製作会社ハンドメイド・フィルムズを立ち上げ、資金を出したといいます。萩原さんは、お金持ちの道楽のような時期だったと表現していました。
1978年には、今もジョージさんの音源などを管理している息子のダーニさんが生まれ、その翌月にはオリビアさんと再婚しました。とても穏やかな時期だったそうです。
そんなころ、1979年のアルバム『George Harrison(慈愛の輝き)』から、ハワイのマウイ島で書いた曲を流しました。萩原さんは、ビートルズ時代の名曲への、10年越しのセルフアンサーソングのような曲だと紹介しています。
♪ Here Comes the Moon/George Harrison
「All Those Years Ago」:ジョン・レノンさんを送るために3人が集まった曲
けれども穏やかな時間は長く続きませんでした。1980年12月8日、ジョン・レノンさんが殺されてしまいます。ジョージさんはそのころ新作を準備していて、実は一度レコード会社に出したものの、作り直すように突き返されていたそうです。
その突き返されたアルバムの中に、リンゴ・スターさんのために書いて渡していた曲がありました。ジョージさんは事件を受けて、その曲の歌詞をジョンさんへの思いを込めたものに作り直します。ドラムはリンゴさん、バックボーカルにはポールさんとリンゴさんが参加していて、残りの3人がジョンさんを送るために集まった形の曲になりました。1981年のアルバム『想いは果てしなく〜母なるイングランド』に入っています。
♪ All Those Years Ago/George Harrison
復活作『Cloud Nine』:ジェフ・リンさんとの共同プロデュースと「Someplace Else」
このアルバムのあと、ジョージさんはまた長い沈黙に入ります。1980年代の前半は5年近くアルバムを出さず、映画の仕事に打ちこんでいたそうです。そして1987年、ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)のリーダー、ジェフ・リンさんとの共同プロデュースで、復活作『Cloud Nine』を出しました。カバー曲の「Got My Mind Set on You」がシングルで全米1位になり、ジョージ復活と大いに盛り上がったそうです。
このアルバムから萩原さんが選んだのは、もともとハンドメイド・フィルムズが作った映画『上海サプライズ』のために書かれた曲です。派手さはないけれど、今はこの曲がアルバムでいちばん好きかもしれないと話していました。
♪ Someplace Else/George Harrison
トラヴェリング・ウィルベリーズ:全員が同じ名字を名乗った覆面バンドと「Handle with Care」
『Cloud Nine』で組んだジェフ・リンさんがキーパーソンになり、同じころジェフさんがプロデュースしていたトム・ペティさんやロイ・オービソンさん、さらにジョージさんの親友だったボブ・ディランさんを誘って結成したのが、なぞの覆面バンド、トラヴェリング・ウィルベリーズです。全員がウィルベリーという名字の変名を名乗ってレコーディングしました。
1988年のアルバム『Vol. 1』も今回再発されます。その中から、ジョージさんが作り、ロイ・オービソンさんやボブ・ディランさんとボーカルを分け合ったリードシングルを流しました。
♪ Handle with Care/The Traveling Wilburys
エンディング:ウィルベリーズ2作のライナーノーツと、来週のゲストは横山剣さん
特集の最後に萩原さんは、今回再発されるトラヴェリング・ウィルベリーズの2枚のアルバムのライナーノーツを、自分が書いていることも紹介しました。
「ライナーノーツを萩原健太さんが書いてますんで、ひとつよろしくお願いします。」(萩原さん)
番組のホームページでは、萩原さんが選んだストリーミングのプレイリストも公開しています。来週はクレイジーケンバンドの横山剣さんをゲストに迎えるそうです。
ジョージさんの曲の流れと萩原さんの解説は、ぜひradikoのタイムフリーで聴いてみてください。
■ ひとことメモ
再発に合わせて、ジョージ・ハリスンさんのソロの歩みを年代順にたどる特集でした。
『All Things Must Pass』や「My Sweet Lord」をあえて外しているので、ビートルズ好きでもあまり聴いてこなかった曲に出会える構成になっています。
喉を痛めたツアー、穏やかな家庭の時期、ジョンさんの死、そして復活と、曲の背景を知ると1曲ずつの聞こえ方が変わります。
最後にライナーノーツの宣伝を自分で「萩原健太さん」と言ってしまうところも、聴いていて楽しいポイントです。
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