otonanoラジオ 2026年9月28日放送回
番組概要
この番組では、いま、会って話を聞いてみたいミュージシャンをゲストに迎えたり、いま、紹介したい、ちょっと昔の音楽をかけたりしながら、DJ萩原健太が、リスナーとしてこれまでどのように音楽を聴いてきたのか?感じてきたのか?そんなリスナー目線で、音楽に隠されたストーリーに迫っていく番組です。(引用:radiko)

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otonanoラジオ 2026年9月28日放送回の要約
■ この回の聴きどころ
- 去年この番組で盛り上がった「アッと驚く為五郎」が、ほぼそのままのカバーでアルバムに入り、タイトル『何?』の元にもなった話
- YOU PARKさんとの共作「夜の穴」を、ドラムやベースと「せーの」で一発録りしたレコーディングの裏話
- サックス奏者の病欠から生まれた「心配無用節(無添加)」という不思議な名前のわけ
■ 番組の基本情報
・放送:FMヨコハマ 月曜 深夜0:00〜
・出演:萩原健太/ゲスト:横山剣(クレイジーケンバンド)
・聴き逃し配信:radikoのタイムフリーで10月5日まで(エリアフリーはプレミアム会員)
(目次)
■ 内容のまとめ
オープニング:1年ぶりのゲストは横山剣さん、2週続けて新作『何?』を深掘り
萩原健太さんがゲストを迎えて音楽を深掘りするこの番組。今週のゲストは、およそ1年ぶりの登場となるクレイジーケンバンドの横山剣さんです。26枚目の最新アルバム『何?』と、来月から始まるツアーについて、今週と来週の2週にわたって話を聞きます。
アルバム発売日の9月16日には、横山さんがFMヨコハマの番組に一日中出演していたことも話題になりました。
タイトルの由来:『ゲバゲバ90分!』のハナ肇さんの「な、何?」
話はまず、去年の出演時にこの番組で盛り上がったクレイジーキャッツの「アッと驚く為五郎」から始まりました。萩原さんはこの曲を「和製ボサロックの最高峰」と呼び、セルジオ・メンデスの「マシュ・ケ・ナダ」を思わせるリズムの話で2人で盛り上がったことを振り返ります。
その曲が今回のアルバムにカバーで収められ、しかもアルバムタイトルにまでなりました。元になったのはテレビ番組『巨泉×前武ゲバゲバ90分!』で、ヒッピーのような格好のハナ肇さんが「アッと驚く為五郎」と言ったあと、最後に「な、何?」と言う場面です。為五郎を知らない人にはピンとこないタイトルかもしれない、と萩原さんは笑っていました。
♪ アッと驚く為五郎/クレイジーケンバンド
カバーのこだわり:「いじってはいけない」ほぼ完コピと、ファンクラブ企画から生まれた収録
曲を聴き終えた萩原さんが「完コピ」ぶりに驚くと、横山さんはテンポを少し変えたくらいで、ほかはあえて手を加えなかったと答えました。
「もう元がいいんで、これ弄ってはいけないと。」(横山さん)
萩原さんは、60年代の終わりごろはまだ日本にボサノバが根づいておらず、コミカルなクレイジーキャッツがその新しいビートを広めたと解説しました。作曲した宮川泰さんについて、横山さんはザ・ピーナッツのヒット曲の多くも手がけた人だと付け加えています。
カバーのきっかけは、ファンクラブ「クレイジーケンバンド友の会」で昭和の名曲を選んで演奏するコーナーでした。去年そこで演奏したところ、レコーディングしようという話になり、許可も下りて収録が実現したそうです。間奏には『ゲバゲバ90分』のテーマ曲が入っていて、萩原さんは、ソウルだけではないこのバンドの背景を知るきっかけにしてほしいと話しました。
『何?』のもう一つの意味:街で出会った音楽に「何これ?」となる感覚
タイトルにはもう一つの意味があります。ラジオや街の中、喫茶店、人の車の中で心をつかむ音楽に出会ったときの「何これ?」という気持ちです。今ならスマホのアプリで曲名を調べられますが、昔はラジオ局に電話して聞いたものだ、という話も出ました。
横山さんは、そう思ってもらえるような、つかみのある曲をたくさん入れたアルバムにしたかったと説明。いろいろなタイプの曲がそろっていることについては、こう笑っていました。
「ジャンル的にはもう支離滅裂なんですが、まあ好きなんだよってことで」(横山さん)
「夜の穴」:YOU PARKさんとの共作と「せーの」の一発録り
アルバムの1曲目「夜の穴」は、萩原さんが「ファンキーでめちゃくちゃかっこいい」と絶賛した曲です。共作したYOU PARKさんが持ってきたバックトラックのデモに、横山さんがメロディーと歌詞を乗せ、もう一人のボーカルのスモーキー・テツニさんとアイシャさんも歌詞を書きました。デモの音は、あとで生演奏に差し替えたそうです。
レコーディングはとてもスムーズで、ドラム、ベース、ギター、キーボードと仮の歌を「せーの」で一斉に録音。多少粗いところがあってもノリを優先し、勢いで録ったと話しました。萩原さんも、バンドらしいグルーヴが出ていると感心していました。
♪ 夜の穴/クレイジーケンバンド
「Oki Doki」:グルーヴにメロウさが重なる、2人の共作のいちばんの武器
YOU PARKさんとは親子ほど年が離れているのに同じ音楽を聴いているので、頭の中で鳴っている音がよりはっきり形になるそうです。萩原さんは、横山さんはメロウな面が注目されがちだけれど、この共作ではファンキーな面も自然に引き出されていると話しました。
続く「Oki Doki」は、英語のあいづち「オキドキ」にかけたタイトルの曲です。ビートはグルーヴしているのに、そこにメロウな空気が入ってくるところこそ2人が組んだときのいちばんの武器だ、という萩原さんの言葉に、横山さんも自分がいちばんツボにはまっているところだと答えました。
♪ Oki Doki/クレイジーケンバンド
「心配無用節」:『うたコン』でも歌った「ド」がつく歌謡曲と「無添加」の意味
今回のアルバムには、横山さんが一人で作る「えぐい」タイプの曲もたくさん入っています。横山さんは、同世代がほっとする曲もやりたいし、挑戦する曲もやりたい、その両方なのだと説明しました。萩原さんは、NHKの『うたコン』で横山さんが「心配無用節」を歌ったのを見て、ムード歌謡の人たちと並んでも、横山さんのほうが歌謡曲をおもしろく今に受け継いでいると感じたそうです。
アルバム版の曲名についている「無添加」の意味も明かされました。先に配信した版は、サックス奏者が病気でレコーディングに間に合わず、ドラマの締め切りに合わせてシンセサイザーで録音したもの。そのシンセサイザーを「添加物」に見立て、本人がサックスを吹いたアルバム版を「無添加」と名づけたそうです。
この曲はBS-TBSの時代劇『新・水戸黄門』のスピンオフ『天下御免』のエンディングテーマで、横山さんは歌うたびに毎回興奮すると話していました。
♪ 心配無用節/クレイジーケンバンド
歌謡曲を受け継ぐ思い:「賛否両論」でもやる勇気と素養
曲のあと萩原さんは、R&B歌謡のようなイントロから一気に濃い世界へ入っていく展開を笑いながら評価しました。横山さんも、ズンドコというより「スットコドッコイ」な始まりだと応じます。
賛否両論あると思う、と言う横山さんに、萩原さんは、こうした音楽は日本の音楽界からどんどん失われているので、やる勇気と、やれるだけの素養が大事だと話しました。
「失ってはいけない、継承していかなきゃいけないっていう思いは強くございます」(横山さん)
初回限定盤とツアー:ライブDVDと、年をまたぐ『クレイジーケンバンドツアー 2026-2027』
『何?』の初回限定盤には、昨年のライブをまるごと収めたDVDがつきます。萩原さんは、買えるうちに買っておかないと大変なことになると呼びかけました。
さらに10月からは『クレイジーケンバンドツアー 2026-2027』が始まり、年をまたいで各地を回ります。初日の10月3日の厚木公演と、11月14日のLINE CUBE SHIBUYA(渋公)公演はすでにソールドアウト。萩原さんに「プラチナチケット」と言われた横山さんは、うれしい悲鳴だと話しました。
買いそびれた人には、来年2月23日の埼玉・戸田での公演や、3月5日・6日の横浜・関内ホール(大ホール)での公演もあります。関内ホールの公演は、ホールの40周年記念公演です。横山さんは、このホールにテンプテーションズやB.B.キングのコンサートを客として観に行った思い出も話していました。
ツアーの選曲:新作から10曲以上、今フレッシュな気持ちで向き合える曲を
ツアーではアルバムから12曲ほど、少なくとも10曲は演奏するつもりだそうです。おなじみの外せない曲もありつつ、過去の25枚のアルバムから「さあ困ったぞ」と悩みながら、今フレッシュな気持ちで向き合える曲を選んだと話しました。
萩原さんは、クレイジーケンバンドには「この時代でないと成立しない」という曲がないので、今聴いても新鮮な曲が多いはずだと話していました。
エンディング:話はまだまだ続き、来週も横山剣さんが登場
まだ聞きたいことがあるということで、来週も横山さんを迎えて話が続きます。番組では、ゲストとのトークを受けて萩原さんが選んだストリーミングのプレイリストを、番組のホームページで公開しているそうです。
2人の音楽談義の熱さは、ぜひradikoのタイムフリーで聴いてみてください。
■ ひとことメモ
去年の出演でちょっと盛り上がった話が、1年後にアルバムのカバー曲とタイトルにまでつながっていたという、この番組ならではの流れが楽しい回でした。
萩原さんがボサノバや宮川泰さんの話で曲の背景を解説してくれるので、クレイジーキャッツをよく知らない人でも聴きどころがつかめます。
ファンキーな「夜の穴」から濃い歌謡曲の「心配無用節」まで、アルバムの幅の広さが4曲で伝わる構成です。
来週も横山さんの回が続くので、2週続けて聴くのがおすすめです。
■ この回が好きな人におすすめ
・otonanoラジオ 2026年10月5日放送回の要約(同じく横山剣さんがゲストで、アルバムの曲紹介が続く翌週の回)
・川島明 そもそもの話 2026年9月26日放送回の要約(横山剣さんがゲストで、クールスの「パシリ」からボーカルになるまでを語る回)

