otonanoラジオ 2026年10月5日放送回
番組概要
この番組では、いま、会って話を聞いてみたいミュージシャンをゲストに迎えたり、いま、紹介したい、ちょっと昔の音楽をかけたりしながら、DJ萩原健太が、リスナーとしてこれまでどのように音楽を聴いてきたのか?感じてきたのか?そんなリスナー目線で、音楽に隠されたストーリーに迫っていく番組です。(引用:radiko)

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otonanoラジオ 2026年10月5日放送回の要約
■ この回の聴きどころ
- 車ではなく「殺しのライセンス」を返納する男の妄想ソング「免許返納のブルース」
- 萩原さんがアルバムでいちばん好きだという「タータンチェック」と、横山さんの70年代・青山の記憶
- 宮藤官九郎さんが歌詞を書いた、アルバムの最後を飾る「伊勢佐木町セカンドバージンロード」
■ 番組の基本情報
・放送:FMヨコハマ 月曜 深夜0:00〜
・出演:萩原健太/ゲスト:横山剣(クレイジーケンバンド)
・聴き逃し配信:radikoのタイムフリーで10月12日まで(エリアフリーはプレミアム会員)
(目次)
■ 内容のまとめ
オープニング:先週に続いて横山剣さん、タイトルの元は『ゲバゲバ90分!』の「ナニッ!?」
萩原健太さんがゲストを迎えて音楽を深掘りするこの番組。今夜も先週に続いて、クレイジーケンバンドの横山剣さんがゲストです。9月に出た最新アルバム『何?』について、さらに話を深めていきます。
タイトルの元になったのは、横山さんが8〜9歳だった1960年代後半のテレビ番組『ゲバゲバ90分!』。ハナ肇さんの「アッと驚く為五郎」のあとの「ナニッ!?」がそのままアルバム名になりました。当時はめちゃくちゃ流行ったそうです。
ラジオで出会う「何?」:アルゴリズムのおすすめとは違う、思いがけない一曲
横山さんは車の中では必ずラジオを聴くようにしていて、「何?」と思う曲に出会えるのがうれしいと話しました。萩原さんは、最近はストリーミングでAIが好みを判断して似たような曲ばかりすすめてくるけれど、出会いがしらに変わった曲に驚くのはラジオならではだと応じます。
70〜80年代の日本のシティポップかと思ったらアジアの曲だった、シンガポールの曲だった、という出会いもあるそうです。アルバムも、聴いた人に「何?」と言ってもらえることを期待して作ったと横山さんは話しました。
「免許返納のブルース」:返すのは車の免許ではなく「殺しのライセンス」
今日の1曲目は「免許返納のブルース」。萩原さんは、自分たちの世代にも近づいてきた車の免許返納の歌かと思ったら、そうではなかったと笑います。
♪ 免許返納のブルース/クレイジーケンバンド
「殺しのライセンスを返納するという。それで愛に傾くっていう、そういう男の、まあ妄想ですけどね。」(横山さん)
今回の歌詞のテーマを聞かれると、横山さんは、これまでは本牧方面を描くことが多かったけれど、今回は伊勢佐木町や野毛、都橋など、桜木町に近い側の横浜を舞台にしたと話しました。
「カモノマイハウス」:CHIBOさん、CHOZEN LEEさんと組んだハマフェス生まれの新曲
アルバムには、CHIBOさんとFIRE BALLのCHOZEN LEEさんが参加した「カモノマイハウス」も入っています。萩原さんの世代にとってCHIBOさんは、陳信輝さんや柳ジョージさんがいたパワーハウスで歌っていた人で、のちにスカも手がけるようになった、この方面のレジェンドです。話の流れで、急きょこの曲もかけることになりました。
きっかけは、毎年山下公園で開かれるハマフェス。そこでは「タイガー&ドラゴン」をその時だけスカにアレンジして演奏し、CHIBOさんとデュエット、間奏ではLEEさんがMCを入れるそうです。それを新曲でやりたいと考え、今年のハマフェスに間に合うように作ったと話しました。
♪ カモノマイハウス feat. CHIBO & CHOZEN LEE/クレイジーケンバンド
曲のあとは「BRAND NEW HONDA」とのつながりも明かされました。1988年に作った元の歌から、Aコースとして生まれたのが「BRAND NEW HONDA」。今回はBコースとして、CHIBOさん、LEEさんと一緒に新しい形の「カモノマイハウス」に仕上げたそうです。
萩原さんはライブが楽しみな曲だと話し、番組スタッフにも好きな曲が多かったと紹介。ラテンロックのような曲もあり、いろいろなものが入ったおもしろいアルバムだと評しました。
「半透明のルミ子」:伊勢佐木町の親不孝通りにいた伝説の女性
クレイジーケンバンドの曲には「せつ子」をはじめ女性の名前がよく出てきますが、今回はついに「ルミ子」が登場しました。伊勢佐木町の親不孝通りに、ルミ子といういい女がいた、という話を、先輩のさらに先輩くらいの人たちから聞いたのが始まりだそうです。
横山さん自身は見たことも会ったこともない伝説の人。そこから妄想を広げて、半透明の姿で戻ってきてしまう、という歌にしたと話しました。萩原さんは、よく分からないけれど風情があると笑っていました。
♪ 半透明のルミ子/クレイジーケンバンド
「タータンチェック」:萩原さんいちばんのお気に入りと、70年代・青山の記憶
萩原さんが今回いちばん好きだと挙げたのが「タータンチェック」です。アルバムの中では目立つタイプではないかもしれないけれど、と前置きしたうえで、こう話しました。
「なんだけど一番じんわり効きましたよ。」(萩原さん)
過去の恋への未練や、年齢を重ねた人ならではの情緒があり、若い人からはなかなか出てこない味わいだと評しています。
イメージの元は、横山さんが70年代にCOOLSのスタッフをしていたころの記憶です。事務所が神宮前にあり、青山通りをはさんだ向かいの青山学院に、フォルクスワーゲン・ゴルフに乗ったかわいい女の子がいたそうで、そこからイメージを広げて書いたと話しました。
♪ タータンチェック/クレイジーケンバンド
初回限定盤とツアー:横浜文体のライブDVDと、関内ホールでのファイナル
普段の番組ではありえないくらい曲がかかっている、と萩原さん。横山さんは、毎年呼んでもらえることにお礼を言っていました。
アルバムの初回限定盤には、去年2025年に横浜文体で行われたツアーの模様が丸ごと入ったDVDがついています。ツアーはすでに始まっていて、関東近郊の公演はソールドアウト。2027年2月23日には埼玉・戸田市文化会館大ホール、3月5日・6日には関内ホールの40周年記念として横浜・関内ホール大ホールで公演があり、ここがツアーファイナルになるそうです。横山さんは、コンパクトな会場なので臨場感があって楽しいはずだと話しました。
「伊勢佐木町セカンドバージンロード」:宮藤官九郎さんの歌詞で締めくくる泣ける1曲
アルバムの最後に入っているのは、萩原さんいわく「泣ける曲」の「伊勢佐木町セカンドバージンロード」です。歌詞を書いたのは、『池袋ウエストゲートパーク』や『タイガー&ドラゴン』でお世話になったという宮藤官九郎さん。五木ひろしさんの名前も挙がり、萩原さんは豪華な顔ぶれだと話しました。
横山さんが書く世界とは少し違う、「こんな言葉を歌うんだ」という驚きもある曲だそうです。
♪ 伊勢佐木町セカンドバージンロード/クレイジーケンバンド
曲のあとは、エレクトリック・シタールの音の話になりました。横山さんは、スタイリスティックスや野口五郎さんの「私鉄沿線」でこの音に親しんだと話します。萩原さんが、オリエンタルにならずスウィート・ソウルになるところがにくいとほめると、横山さんはディスコのチークタイムのような感じだと答えていました。
26枚目でも尽きない曲づくり:「枯渇したら過去のアルバムに向き合える」
曲はまだあふれるように出てくるのか、と聞かれた横山さんは、まだ大丈夫だと思うと答えました。もし枯渇したら、そのときはやっと過去のアルバムに向き合えるので、それはそれで何とかなるとのこと。まだ手をつけていない曲もたくさんあるそうです。
最初は3〜5枚くらいのイメージだったアルバムも、今回で26枚目になりました。萩原さんは、ずっと作り続けてきたレパートリーが新しい一歩につながっていくといい、と話していました。
エンディング:2週にわたる横山剣さんのゲスト回が終了、来週はEPOさん
萩原さんは、また機会があればちょこちょこ来てほしいと声をかけ、横山さんもうれしいと応えて、2週にわたるゲスト回が終わりました。番組のホームページでは、トークを受けて萩原さんが選んだストリーミングのプレイリストも公開しています。来週のゲストはEPOさんです。
2人の音楽談義の続きは、ぜひradikoのタイムフリーで聴いてみてください。
■ ひとことメモ
先週に続く2週目で、アルバムの曲を次々にかけながら1曲ずつ背景を聞いていく、ぜいたくな回でした。
伊勢佐木町、野毛、親不孝通り、山下公園のハマフェスと、横浜の地名がたくさん出てくるので、横浜に縁のある人はより楽しめると思います。
萩原さんが「タータンチェック」をいちばんに挙げた理由を聞いてから曲を聴くと、印象が変わりそうです。
先週の回とあわせて聴くと、アルバム『何?』の幅の広さがよく分かります。
■ この回が好きな人におすすめ
・otonanoラジオ 2026年9月28日放送回の要約(同じく横山剣さんがゲストで、アルバム『何?』のタイトルの由来を語る前の週の回)
・川島明 そもそもの話 2026年9月26日放送回の要約(横山剣さんがゲストで、『タイガー&ドラゴン』が生まれた瞬間を語る回)

